白熱するビンゴ大会も、いよいよ特賞を残すのみとなり

「さて、いよいよビンゴ大会も特賞のドラゴンボールを残すのみです！一体、誰がドラゴンボールを手にするのか・・・リーチが懸かっている方には緊張の瞬間がやって来ました。それでは、早速次の数字にいってみたいと思います！！」

と、そうサタンが叫んだ直後だった。

「おい！貴様、それは俺の肉だと言っているだろう！！」

「違う！コレはオレのだ。」

と、言い争う声が庭に響いた。

その声に皆が一斉に注目すると、べジータとブウが料理が並ぶテーブルの前で睨み合っている。

「残念だが、諦めるんだな。」

鋭い眼をますます吊り上げるべジータに臆すことなく

「コレはオレのだ。オマエのじゃない！」

と、ブウはべジータに顔を突きつけるのだった。

その様子に

「おいおい・・・。何か嫌な予感がするぞ・・・。」

と、クリリンは顔を引き攣らせている。

「フン！お前がどうほざこうが、これは俺の物だ！！」

そう言って、べジータはテーブルに一つだけ残されていた照りのある肉の塊にフォークを突き刺すと、そのまま食いちぎったのだった。

その行為に

「ああっ！！・・・オーマーエー！絶対に許さないゾ！！！」

とブウは激昂すると、いきなり拳を繰り出した。

「フッ！その程度の攻撃が俺に当たるとでも思ってるのか？」

べジータはブウの拳を難なくかわすと、また肉を食いちぎり

「食いたいなら、俺から奪ってみるんだな。」

と、不敵な笑みを浮かべるのだった。

そんなべジータにブウはますます頭にきたようで、細い目をキッと吊り上げるのだった。