そんな暗い気持ちを抱えたトランクスを置いていく様に、ステージで衰え知らずのマイクパフォーマンスを披露し、場を盛り上げるサタンに若干呆れつつも、仲間たちはビンゴ大会の始まりに色めき始めるのだった。

「まず、ビンゴ大会の前にパーティの主役であるブルマさんに登場してもらい、ゲームの賞品の紹介してもらいましょう！では、ブルマさん、よろしくお願いします！！」

そうサタンが左手を広げ、ステージの袖に皆の視線を誘導すると、そこから今日の主役であるブルマが颯爽と現れた。

そして、サタンから奪うようにマイクを取り上げると

「さあ、いよいよビンゴが始まるわよ！みんな、今回もスゴイ賞品を用意したから、存分に熱くなって超豪華賞品を持って帰って頂戴ね！！」

女王の様に振舞うブルマがそう言うと、ステージにスクリーンがゆっくり下りてきた。

そしてそのスクリーンが完全に下りると

「それじゃあ、超豪華賞品を紹介していくわよー！！」

ブルマはニヤリと口の端を上げ、賞品の紹介を始めるのだった。

次々とブルマの読み上げる賞品がスクリーンに映し出される度に「おぉー！」という歓声は大きくなり、いよいよ最後にゲームの目玉である特賞の紹介となった。

「最後に特賞を紹介するわね！」

そう言ってブルマはサタンに目配せすると、サタンはステージの袖からシルバーのワゴンをステージの中央へと押し出してきた。

ワゴンの上には分厚いジュラルミンケースが載っている。

そのケースを見た者が「宝石か？」「いや、金塊じゃないか？」など憶測を漏らしていると

「フフ・・・。さあ・・・。今回の特賞はこれよ！！」