「おい、トランクス！」

と、あまり話したくない人物の声が聞こえ、トランクスは胸の内で溜息を吐いてから

「ヤムチャさん。」

と、何とか微笑んで応対するも、ニヤリと笑うその顔に嫌な予感しかせず身構えた。

すると案の定ニタリとした笑顔と共にガシリと肩を組まれ

「おい！メディカちゃんとはどうなんだ？どこまでいった？もうやっちゃったのか？」

と耳元でした声に

「なっ？！な、な、何を言ってるんですか？！！」

トランクスはすぐ様顔を真っ赤にすると

「おいおい、照れるなよ。一緒に住んでて、まさか何もしてないなんてことないだろ？」

ヤムチャは声を顰めるも、顔を赤くしたまま黙り込むトランクスに

「えっ・・・トランクス、お前まさか本当に何もしてないのか・・・？」

と、唖然としつつ尋ねるも、その顔は依然として赤く染まったままだった。

「嘘だろ・・・。お前、好きな女の子と一緒に住んでて何もしてないなんてよ・・・。あんなカワイイ子が近くにいるのによく耐えられるな・・・。」

信じられないといったふうに、トランクスを見つめながら、組んでた肩を解放すると

「俺なら耐えられないぜ・・・。好きな子と一緒に住んでて何もしないなんて・・・。」

と言うヤムチャの言葉に

（だからあなたはいつまでも独りなんだ！）

と、ツッコミつつ顔を引き攣らせていると

「そうか・・・。じゃあ、まだ俺が頂いちゃえる余地はあるってことでいいんだな？」

と、隣りから漏れた言葉に、トランクスはキッとその声の主を睨むのだった。