ブルマの運転するエアカーでショッピングモールへと向かっている途中

「それで、ジェットフライヤーの修理はどうだった？」

ブルマが後部座席のメディカへ尋ねると

「普段見ることがないので、面白かったです！あと、トランクスさんがあんなに器用だって知らなくて・・・。やっぱりブルマさんのお子さんですね、流石です。見直しちゃいました！」

嬉しそうに話すメディカの表情をルームミラー越しに見ながら

「あら。もしかして惚れちゃったかしら？」

「ふふ。そうですね。いつも素敵ですけど、更に恰好良かったです！」

そんな冗談交じりの２人の会話をブラは推し量る様に聞いていた。

「あの子、私に似て機械いじりは得意だから修理くらい簡単にやっちゃうのよ。つくる方はまだまだだけどね。あ、そうだ！こんな物欲しーいってのがあったら言って頂戴！この私がつくってみせるわよ。」

その言葉に、メディカは一瞬本気で欲しい物を考えてしまった。

ブルマの科学者としての才能や実力は、人並み程度には知っていたが、それ以上に知ることになったのは、この前２人で飲んだ時のことで、そのことは鮮明に記憶に残っていた。

飲みながらブルマが話してくれた、ドラゴンボールを探す旅の話しの中で登場する、ブルマがつくったと言う様々なマシンのことを思い出し、その中には宇宙船やタイムマシンといった物もあるということに、メディカはブルマの天才っぷりを十分に思い知ったのだった。

そして、それを知ると、以前トランクスが自分へ吐露した胸の内を思い出し、同情してしまうのだった。