その日1日を研究室で過ごしていたトランクスは、コンコンと、ノックをする音が聞こえた気がして作業の手を止めた。

空耳かと思いつつドアを開けると、そこにはメディカが立っていた。

「メディカさん？！どうしたんですか？」

「あ、あのもうすぐ夕食の時間です。」

「え・・・。呼びに来てくれたんですか？」

「はい。お部屋の方に行ったんですけど、いらっしゃらなかったので。ブラちゃんに聞いたら、ここを教えてくれたんです。」

「すみません！わざわざ、ありがとうございます。もう少しで終わりますから、先に戻っていて下さい。」

「はい・・・。あの・・・昨日のジェットフライヤーの修理ってもう終わりましたか？」

と、尋ねてきたメディカに

「え、あ、ああ。まだですよ。」

と、答えると

「よかった・・・。修理する時は教えて下さい、見に来ます。」

そう言った後、部屋の中を気にする様に

「あの、中を見せてもらってもいいですか？」

と、遠慮がちに尋ねてきたメディカに

「え？ええ！どうぞ。」

と答えると、中へとメディカを招き入れた。

部屋に入るなり

「これも修理中なんですか？」

ビーデルから預かったジェットフライヤーの隣りに並ぶ小型の飛行機に近付いたメディカの声に

「ああ、それは造ってる途中なんです。あと少しで完成しそうなんですけど・・・。」

と、トランクスが答えると

「えっ！？この飛行機トランクスさんが造ってるんですか？！！」

メディカはとても驚いた顔をトランクスへと向けた。