「パンちゃん、またね！」
「皆さんありがとうございました！」

と、見送りに立つ孫一家に手を振り、飛行機は西の都目指して飛び立った。

「あーあ、行っちゃった・・・。」

「パンったら・・・またすぐ会えるでしょ。」

「そうだけど・・・それまでまた退屈なんだもん！」

「その間に夏休みの宿題をしておきなさい。」

「えー！」

と、言う妻と娘の会話を聞きながら

「頑張れよ、トランクス。」

と、飛行機が飛び去った空を見上げ、小さくエールを送っていると

「あれ？兄ちゃんも気付いてたんだ！」

意外そうな悟天の声に

「ビーデルから聞いたんだよ。まぁ・・・薄々気からも感じはしたけどね。」

そう言って苦笑いを浮かべる悟飯に

「兄ちゃんに気付かれるなんて相当だね。」

「それ、どういう意味だ？」

「いやー、兄ちゃんそういう事には鈍いからさ。」

「まぁ、否定はしないけど・・・。」

そう言って苦笑いする兄に

「あ、認めたね。・・・それにしてもトランクスは幸せだよ。みんなに応援してもらえてさ。」

「ああ、そうだな。トランクスにも幸せになって欲しいからね。」

「あーあ。俺にもメディカちゃんみたいなイイ子見つからないかなー。」

口を尖らせる悟天に

「見つかるさ。でも、女の子なら誰でも声をかければいいってもんじゃないんだぞ。」

釘を刺す様に言うと

「だって、そうしないと出会いなんてないだろー。」

そう反論する悟天に呆れながら

「ま、いつか悟天にも現れるさ。」

そう言って微笑むと、悟飯は嬉しそうに家の中へと入って行くのだった。