夏の空はまだ青く、夕刻へ向かっていることなど感じさせない強い太陽が照りつける中、３人は西の都へと帰る飛行機に乗り込もうとしていた。

「メディカ先生、絶対また遊びに来てね！」

両手を握り締め、力強く言うパンに続き

「メディカさ、必ず来るだぞ！オラたち楽しみに待ってるからな！」

「そうよ、メディカちゃん。もっと話したいし、また遊びに来てちょうだい！」

チチとビーデルにもそう言われ

「ありがとうございます。本当にお世話になりました。」

メディカは頭を下げると、ブラと共に飛行機へと乗り込むのだった。

「それじゃあビーデルさん。これは修理しておきますから。」

飛行機に乗り込む前に、トランクスはビーデルから受け取ったカプセルを手に微笑むと

「ありがとう、トランクス君。お願いね。」

ビーデルは申し訳なさそうに言ったかと思うと、次に声を顰め

「メディカちゃんに、ちゃんと直せるってところ見せるのよ。」

と、茶化す様な意味深な笑顔を向けられ、その笑顔にギクっとした。

「ふふッ。トランクス君の腕前しっかり見せつけてあげなさい！」

楽しそうに微笑むビーデルに、少々たじろぎながら

「え、ええ・・・。」

としか答えられずにいると

「トランクス、忙しいのに悪いなぁ。まぁ、先生にいいところを見せる機会だと思って頼むよ！」

と、追い打ちをかける様に、あの鈍い悟飯にまでニコニコとした笑顔を向けられ、トランクスは引き攣った様に笑いながら

「は、はい・・・。」

と答えると、操縦席へと乗り込むのだった。