「トランクス君ていつもクールなんだけど、ブラちゃんの退院パーティの時は何かいつもと違うと思ったのよね。」

「え、あの時から気付いてたのかい？」

「ええ。確信は出来なかったけど・・・。でも、２人がここに来てくれて確信したわ。」

「相変わらずビーデルは勘が鋭いなぁ・・・。」

「ふふ。トランクス君たら悟天君に凄くピリピリしてるんだもの。あ、あなたにもね。メディカちゃんのことが好きなんだって、すぐに分かったわ。」

「メディカ先生を僕の所に来させたのはビーデルの策略だったのかぁ。ヒドイよ・・・。」

弟の様に思ってきたトランクスに、あの様な殺気を向けられるとは思わず、悟飯は苦笑いを浮かべると

「ふふ。ゴメンナサイ、どうしても確かめたかったのよ。」

「確かめるのはいいけど・・・邪魔しちゃダメだよ。」

「邪魔なんてしないわよ！トランクス君は弟みたいなものでしょ。上手くいくようにお手伝いしてあげたいと思ってるんだから。」

にこりと嬉しそうな笑顔を見せるビーデルに

（それが邪魔にならないといいんだけど・・・。）

と、悟飯は一抹の不安を抱きながら、胸の内で呟くと

「でも・・・メディカちゃんもまんざらでもないと思うのよね・・・。」

「え？」

「ふふ。もしかしたらそうなのかもしれないわ・・・。」

楽しそうなビーデルに

「へー・・・。もしそうだとしたら、２人には上手くいって欲しいね。ブルマさんもブラちゃんも、先生のこと気に入ってるみたいだし。」

と、悟飯はジェットフライヤーのエンジンルームを覗き込んでいる２人を見て微笑むのだった。