昼食後、トランクスが頼まれたジェットフライヤーを見ようと孫家の庭に出ていると

「トランクスさん！」

とメディカの声が聞こえ、すぐに顔を上げた。

微笑みながら近づいて来た彼女に

「悟飯さんの講義は終わりましたか？」

と、尋ねると

「はい！気の事も舞空術の事もすごくよく分かりました。人って凄い力を持ってるんですね！感動しちゃいました！！」

そう言ってメディカは嬉しそうに微笑みながらジェットフライヤーに近付くと

「どうかしたんですか？」

と、尋ねてきた。

「ああ。異音がするみたいで、調べるところなんです。」

そう言ってジェットフライヤーのボンネットに目を遣ると

「やっぱり機械にお強いんですね！」

と尊敬する様な眼差しを向けられ

「え、ええ。まぁ、機械を触るのは好きなので。」

ニヤケそうになるのを必死で堪えながら答えると

「見ててもいいですか？」

と、目をキラキラさせ尋ねてくるメディカに

「え、ええ！いいですよ！！」

と、トランクスは嬉しそうな笑顔を見せるのだった。



そんな２人の様子を、家の中から見ていたのはビーデルと悟飯だった。

「ふふ。トランクス君て、案外分かりやすいのね。」

「うん、意外だったよ・・・。トランクスからあんな気を感じるなんて・・・。」

と、悟飯は苦笑いを浮かべた。

メディカと話していると、隣りの部屋から放たれる気が段々殺気立ったものに変わっていくことで、鈍い悟飯といえども、トランクスのメディカに対する気持ちに気付かざるを得なかった。