トランクスが悟飯宅のドアをノックしドアを開けると、中から悟飯とメディカの話す声が聞こえてきた。

「お邪魔します。」

と家の中に入ると、テーブルで話しをしているメディカと悟飯の姿が目に入り

「おお、トランクス。どうしたんだ？」

こちらを振り向き、笑みを向ける悟飯に

「あの、ビーデルさんに掃除機の修理を頼まれて・・・。」

と、２人で何を話しているのか気になりチラリとメディカに目を遣った。

「ああ、掃除機は隣の部屋だよ。悪いね、見ようと思ってもなかなか時間がなくて・・・。」

困った様に笑う悟飯に

「いえ・・・。やっておきますよ。」

「ありがとう！頼むよ。」

と、隣の部屋に行こうとするも、２人が向かい合い座っていることがやはり気になり

「何の話しをしてるんですか？」

と、思い切って尋ねると

「ああ。メディカ先生に気の説明をしていたんだよ。」

「気の？」

「うん。舞空術について知りたいらしくてね。教えてあげて欲しいって、ビーデルに頼まれたんだ。でも、舞空術を知るにはまず気について知っておいた方がいいと思ってね。」

にこりと微笑む悟飯に、モヤリとした感情が湧き出しつつあるトランクスだったが

「そ、そうですね！そういう説明なら、悟飯さんに教えてもらうのが一番ですね！！」

と、トランクスが精一杯の笑顔を作ると

「はい！悟飯さんの説明すごく分かりやすいです。おかげで気のことも少しですけど分かってきました。」

そう言って微笑むメディカに、トランクスは複雑な笑みを浮かべるのだった。