チチとビーデルは昼食の支度を始めており、家の中にはいい匂いが漂い始めている。

そんな中で、悟天と話しをしていたトランクスに

「トランクス君、お願いがあるんだけどいいかしら？」

と、ビーデルが声をかけた。

「はい、何ですか？」

「実は掃除機の調子が悪くて・・・。悪いんだけど、見てもらえないかしら？」

そう申し訳なさそうに言うビーデルに

「ええ、いいですよ！」

トランクスは立ち上がると

「私たちの家の方にあるから、お願い出来るかしら？工具も部屋に置いてあるから使ってちょうだい。」

「分かりました。じゃあ、ちょっと行って来るよ。」

そう言って、家を出て少し離れた悟飯宅へ向かうトランクスを

「悪い、トランクス。頼んだよ。」

と、見送った後

「あれ？そう言えば兄ちゃん遅いね。」

と、不思議そうな顔をする悟天に

「悟飯君ならメディカちゃんと話してる筈よ。」

ビーデルはにんまりと答えるのだった。

「えっ、メディカちゃんと？」

少し驚いた顔をする悟天に

「ああ。そう言えばメディカさ、舞空術のこと知りてぇって言ってたなぁ。んだな、そういう説明さするなら悟飯が適役だべ。」

野菜を切りながら頷くチチに

「ええ。だから、さっき悟飯君に頼んだんです。」

そう言って笑顔を深めるビーデルに

「ふーん・・・。それはオモシロイね。」

悟天はニヤリとした笑顔を見せると

「ふふ。ちょっと意地悪だったかしら？」

と、ビーデルも楽しそうな笑顔を見せるのだった。