トランクスは、思わず微笑んでしまったことに照れながら手を合わせると「いただきます」と、言いフォークを手にしたのだった。

　メディカもそれに倣う様に「いただきます」と手を合わせフォークを持つと、目の前の瑞々しいサラダへと手を伸ばすのだった。

　シャキシャキとした新鮮な野菜に、ドレッシングが上手く絡んでいてとても美味しい。

　次に食べたトマトソースと魚介の煮込み料理も酸味とコクがあり、メディカはあまりの美味しさに顔を綻ばせた。

　そんなメディカの様子を気にしながら、トランクスも料理を口に運んでいた。

（美味しそうに食べるな……）

　目を細めそんな事を思っていると、ふとメディカと目が合い、慌てて言葉を探していると

「１人で食べるより、やっぱり美味しいですね。今日はトランクスさんとご一緒出来てよかったです」

　そう言って微笑むメディカに

「……っ、そうですか。あの……俺も先生と食事が出来てよかったです」

　と、照れつつ答えるのだった。

「ホントですか？　そう言ってもらえると嬉しいです」

　メディカは嬉しそうな顔をトランクスへと向けると、再びフォークを動かし出したのだった。

　その顔に胸が温かくなったのは、さっき飲んだスープのせいだろうか……。トランクスはそんなことを思いながら、自分も手にしたフォークを動かすのだった。

　そんな他愛ないやり取りを、キッチンからブルマがニマニマ顔で覗いていたことに、全く気付かない２人であった。