「ただいま」
「ただいま帰りました」

　２人が揃ってリビングに顔を出すと

「おかえり―。って、あら、一緒だったの？」

　と、ブルマは少し驚いた顔で２人を迎えた。

「おかえりなさい！！」

　テレビを観ていたブラも、ソファから勢いよく立ち上がると２人の元に駆け寄って来る。

「ただいま、ブラちゃん」

　メディカは、青い髪を揺らすその元気な姿に笑みが零れた。

「先生、お買い物して来たの？」

　メディカの手に提げられている紙袋に目を向け尋ねた。ブラにも見覚えのある店のモノがいくつかある。

「うん。」

　メディカはそう短く返事をすると

「えーっ、ブラも先生とお買い物行きたかったわ」

　口を尖らせるブラに、メディカはクスリと微笑むと

「じゃあ、またお休みの日に行こうか」

　と、笑みを深くするのだった。

「ホント！？　絶対行きましょ！　約束よ、先生！！」

「うん！　分かった、約束ね」

　メディカは嬉しそうに、興奮しながら話す少女を見つめた。

　その様子に、トランクスも知らずに笑みを浮かべていた。

　無意識のうちに、隣りに立つメディカへ視線を向けている自分に気付く。

「それより２人とも、夕食は？　食べて来たのよね？」

　と言うブルマの声に、意識が戻された。

　そして、まだ視界の中に映るメディカは「あっ」と、明らかに「しまった」という顔をしていた。