カルテ1
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採血をした後、ブラは点滴を打たれ、車椅子に乗せられた。
その姿は重病患者の様で、ブルマは車椅子を押しながら、エコー検査室からCT検査室へ移動していた。
エコー検査では30分程待たされたが、点滴のおかげか、ブラの容体は悪くなることはなかった。
まさかこんな事態になるとは思ってなかったブルマは、会社やべジータのことなど、すっかり頭から消えていた。
ピルルルル! とブルマの携帯電話が鳴ったのは、ブラがCT検査を終えて、最初の小児科病棟の診察室に戻る途中だった。
周りからの冷たい視線を感じ、院内では携帯電話の使用が禁止されていることを思い出すと、慌てて電話を切り、近くにあったバルコニーへ車椅子を押して出た。
外に出ると、熱気は感じたが、バルコニーはちょうど日陰になっており幾分か涼しかった。
携帯電話の履歴を確認すると『自宅』からだ。その時、やっとべジータのことや会社の事を思い出した。
時計を見ると、午後1時を過ぎている。
「しまったー……。べジータのやつ怒ってるわね……」
呟きながら、携帯のボタンをプッシュし自宅に掛け直す。
3度目の呼び出し音が鳴る直前、受話器の上がる音がし、すぐに
「おい! いつまでかかってやがる!!」
痺れを切らしたべジータの、かなり不機嫌な声が聞こえてきた。
「あはははは……。ごめんね。こっちも大変で、すっかり忘れちゃってて……」
ブルマは乾いた笑い声をあげ答えた。
「チッ! それより、ブラはどうなんだ」
娘の様子が心配なのだろう。そんなべジータを微笑ましく思い、一瞬ブルマは口元を緩めたが、次には真顔に戻り
「それが……」
と、現在の状況を説明した。
べジータは何も言わず、黙って聞いていたが、ブルマが話し終えると
「……そうか……。とりあえず、早く戻って医者の話しを聞いて来い。今の説明だけでは分からん!」
「そ、そうね。とりあえず戻るわ。診断が終わったら連絡するから」
べジータとの通話を終え、会社の方にも連絡しようと思ったが、はっきりとしたブラの診断が下るまでは止めておくことにした。携帯の電源を落とし、院内に戻ると、エアコンの心地いい冷気が迎えてくれた。
その姿は重病患者の様で、ブルマは車椅子を押しながら、エコー検査室からCT検査室へ移動していた。
エコー検査では30分程待たされたが、点滴のおかげか、ブラの容体は悪くなることはなかった。
まさかこんな事態になるとは思ってなかったブルマは、会社やべジータのことなど、すっかり頭から消えていた。
ピルルルル! とブルマの携帯電話が鳴ったのは、ブラがCT検査を終えて、最初の小児科病棟の診察室に戻る途中だった。
周りからの冷たい視線を感じ、院内では携帯電話の使用が禁止されていることを思い出すと、慌てて電話を切り、近くにあったバルコニーへ車椅子を押して出た。
外に出ると、熱気は感じたが、バルコニーはちょうど日陰になっており幾分か涼しかった。
携帯電話の履歴を確認すると『自宅』からだ。その時、やっとべジータのことや会社の事を思い出した。
時計を見ると、午後1時を過ぎている。
「しまったー……。べジータのやつ怒ってるわね……」
呟きながら、携帯のボタンをプッシュし自宅に掛け直す。
3度目の呼び出し音が鳴る直前、受話器の上がる音がし、すぐに
「おい! いつまでかかってやがる!!」
痺れを切らしたべジータの、かなり不機嫌な声が聞こえてきた。
「あはははは……。ごめんね。こっちも大変で、すっかり忘れちゃってて……」
ブルマは乾いた笑い声をあげ答えた。
「チッ! それより、ブラはどうなんだ」
娘の様子が心配なのだろう。そんなべジータを微笑ましく思い、一瞬ブルマは口元を緩めたが、次には真顔に戻り
「それが……」
と、現在の状況を説明した。
べジータは何も言わず、黙って聞いていたが、ブルマが話し終えると
「……そうか……。とりあえず、早く戻って医者の話しを聞いて来い。今の説明だけでは分からん!」
「そ、そうね。とりあえず戻るわ。診断が終わったら連絡するから」
べジータとの通話を終え、会社の方にも連絡しようと思ったが、はっきりとしたブラの診断が下るまでは止めておくことにした。携帯の電源を落とし、院内に戻ると、エアコンの心地いい冷気が迎えてくれた。