トランクスが仕事から帰り「ただいま」と、家族が集まるリビングに顔を出すとメディカの姿が目に入り、思わず目を見開いてしまった。疑問符を飛ばしている息子に気付いたブルマは

「おかえり、トランクス。ちょっと話しがあるのよ」

　と、今日のマンションでの出来事を説明するのだった。

「というわけでね、当分の間メディカ先生にはウチに住んでもらうことになったから！　よろしくね！」

「すみません……。ご迷惑おかけします」

　トランクスは、ブルマの隣で深々と頭を下げるメディカを見つめた。

　その申し訳なさそうな表情の中に、若干の疲れが見えるのは気のせいではないだろう。

　今回もブルマとブラに対抗したが、敵わなかったことが見てとれ、トランクスは眉を寄せ微笑むのだった。

「慣れないでしょうけど、ウチでよかったら気になさらず滞在して下さい」

　そう言ってから、ソファに座りこちらのやり取りを見ているブラに目を遣ると、ニコニコと満面の笑みをたたえている。

「じゃ、先生はそのまま、あの部屋を使ってちょうだい！　食事もこっちで用意するから、一緒に食べましょ！」

　ブラ以上に嬉しそうな母の姿に、トランクスは更に眉を寄せ笑みを浮かべた。

　こうなったら、メディカには観念してここで暮らしてもらうしかない。

「自分の家だと思って、ゆっくりして下さい」

　トランクスはそう微笑むと、リビングを後にしたのだった。