カルテ1
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同じ頃、西の都の広大な敷地に建つカプセルコープレーション会長宅では、いつもと違う1日が始まろうとしていた。
「ブラー! 何時だと思ってるの!! もうすぐ8時よ!!! 早く起きないと、遅刻するわよー!」
きれいな水色の髪をしたショートカットの女性が、ドアの前に立ち、大きな声で呼びかけている。この女性こそ、カプセルコーポレーションの現会長、ブルマだ。
しかし、部屋の中から返事は無く、痺れを切らしたブルマは大きく溜息をつくと
「ブラ!いい加減起きなさい」
更に大きな声を出したが、やはり返事は無い。
「もう……! 入るわよ!」
そう言うとブルマはドアを開け、部屋の中に入った。
そのまま部屋の窓際にあるベッドまで、ツカツカと近づいて行く。
ベッドの側まで来ると眉間に皺を寄せ
「起・き・な・さ・い、ブラ!」
と、ブルマは娘がかぶっているピンクのタオルケットを引き剥がした。
すると、そこにあったのは、身を縮込ませ、苦痛に満ちた表情を浮かべるブラの姿であった。
「え、ちょっと、ブラ?!どうしたの?!」
ブルマは完全に拍子抜けしてしまい、間の抜けた声で問いかけた。こんな苦しそうな顔をした娘は見たことがなく、すぐに娘に異変が起きていることが分かった。
「ブラ?」
手を伸ばしブラに触ると、異常な熱さを感じる。
「やだ、ひどい熱じゃない」
ブルマは顔をしかめると座り込み、ブラの顔を覗き込んだ。
「大丈夫、ブラ?」
先程までとは違い、トーンを落とし落ち着いた口調で問いかける。
「お、お腹……お腹……が……痛い」
と、絞り出すようにブラが答えた。
「お腹が痛いのね? ……熱もあるし……。風邪かしら?」
ブルマは顎に手をやり、うーんと考えると
「とりあえず、薬と体温計持って来るわ。学校には連絡しておくから、今日は休みなさい。ね」
タオルケットをそっと掛けると、ブラは弱々しく頷き目を閉じた。
その様子に眉をひそめながら、ブルマは救急箱のあるリビングへと急いだ。
リビングに戻ると、同じ部屋にあるダイニングテーブルで、息子のトランクスが朝食を摂っている。
慌てて部屋に入ってきた母親の姿を見ると
「母さん、どうしたの? ブラのやつ、まだ起きないの?」
と、マグカップ片手に呆れた顔をしている。
「ブラ、熱があるのよ。今日は学校休ませるわ」
救急箱を物色しながら、ブルマが答えると
「え、熱? ――あー、そう言えば昨日、お腹が痛いって言ってたなー」
「え、そうなの? きっと風邪ねぇ。薬を飲ませて、少し様子を見るわ」
ブルマは「あった、あった」と薬の瓶と体温計を取り出すと、キッチンに入り、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
「トランクス。今日の午前中の会議だけど、少し遅れるから先に始めててちょうだい」
そう言い残すと、ブルマはリビングを出て行った。
「はーい」
部屋を出て行く母に聞こえるように、トランクスは大きく返事をすると、コーヒーを一口啜った。
「ブラー! 何時だと思ってるの!! もうすぐ8時よ!!! 早く起きないと、遅刻するわよー!」
きれいな水色の髪をしたショートカットの女性が、ドアの前に立ち、大きな声で呼びかけている。この女性こそ、カプセルコーポレーションの現会長、ブルマだ。
しかし、部屋の中から返事は無く、痺れを切らしたブルマは大きく溜息をつくと
「ブラ!いい加減起きなさい」
更に大きな声を出したが、やはり返事は無い。
「もう……! 入るわよ!」
そう言うとブルマはドアを開け、部屋の中に入った。
そのまま部屋の窓際にあるベッドまで、ツカツカと近づいて行く。
ベッドの側まで来ると眉間に皺を寄せ
「起・き・な・さ・い、ブラ!」
と、ブルマは娘がかぶっているピンクのタオルケットを引き剥がした。
すると、そこにあったのは、身を縮込ませ、苦痛に満ちた表情を浮かべるブラの姿であった。
「え、ちょっと、ブラ?!どうしたの?!」
ブルマは完全に拍子抜けしてしまい、間の抜けた声で問いかけた。こんな苦しそうな顔をした娘は見たことがなく、すぐに娘に異変が起きていることが分かった。
「ブラ?」
手を伸ばしブラに触ると、異常な熱さを感じる。
「やだ、ひどい熱じゃない」
ブルマは顔をしかめると座り込み、ブラの顔を覗き込んだ。
「大丈夫、ブラ?」
先程までとは違い、トーンを落とし落ち着いた口調で問いかける。
「お、お腹……お腹……が……痛い」
と、絞り出すようにブラが答えた。
「お腹が痛いのね? ……熱もあるし……。風邪かしら?」
ブルマは顎に手をやり、うーんと考えると
「とりあえず、薬と体温計持って来るわ。学校には連絡しておくから、今日は休みなさい。ね」
タオルケットをそっと掛けると、ブラは弱々しく頷き目を閉じた。
その様子に眉をひそめながら、ブルマは救急箱のあるリビングへと急いだ。
リビングに戻ると、同じ部屋にあるダイニングテーブルで、息子のトランクスが朝食を摂っている。
慌てて部屋に入ってきた母親の姿を見ると
「母さん、どうしたの? ブラのやつ、まだ起きないの?」
と、マグカップ片手に呆れた顔をしている。
「ブラ、熱があるのよ。今日は学校休ませるわ」
救急箱を物色しながら、ブルマが答えると
「え、熱? ――あー、そう言えば昨日、お腹が痛いって言ってたなー」
「え、そうなの? きっと風邪ねぇ。薬を飲ませて、少し様子を見るわ」
ブルマは「あった、あった」と薬の瓶と体温計を取り出すと、キッチンに入り、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
「トランクス。今日の午前中の会議だけど、少し遅れるから先に始めててちょうだい」
そう言い残すと、ブルマはリビングを出て行った。
「はーい」
部屋を出て行く母に聞こえるように、トランクスは大きく返事をすると、コーヒーを一口啜った。