シャワーを終え、リビングへ行くと、ブルマとブラは先に食事を始めており

「あ、来たわね。待ってて、用意するから。」

ブルマは食事を中断して、キッチンへと入って行った。

目の前で美味しそうに食事をするブラを見て、これこそが日常なのだ。と、べジータは密かに幸せを噛みしめる。
柄にもなく、そんな思いに浸っていると

「パパってホント、トレーニングが好きよね。毎日１人でしてて飽きないの？」

パスタをくるくるとフォークに巻きながら、尋ねるブラに

「俺とまともにやれるのは、カカロットだけだ。アイツはアイツで修行を積んでいる。俺も独りでやるだけだ。」

「ふーん。でも、２人でした方が楽しいんじゃない？お友達なんだから、たまには悟空さんを誘ってみたらいいのに。」

「・・・修行は遊びじゃないんだぞ。・・・それに、アイツは友達でも何でもない。」

「えっ、そうなの？悟空さんに会うと、パパすごく嬉しそうだから、お友達だと思ってたわ。」

「なっ！？嬉しそうだと・・・！？そんなわけないだろう！！」

「あら、べジータと孫くん、意外と気が合ってるじゃない。」

料理をワゴンに乗せたブルマがキッチンから出て来ると

「むかしは色々あったけど、今はいい感じになってるわよ、アンタ達。」

と、続け、テーブルに料理を並べていく。

そんなブルマを睨みながら反論の言葉をぶつけようとすると

「ママもそう思うわよね？パパと悟空さんの静かな男の友情っていうのかしら。素敵だわー。」

目をキラキラさせて自分を見つめるブラに、べジータは言葉を飲み込んだ。