退院パーティという名の祭りは終わりを迎え、皆それぞれ戻るべき場所へと帰って行く。

悟天とパンはカプセルコーポに泊まるということで、カプセルコーポ一家と共に帰って行く仲間たちに手を振るのだった。

「メディカちゃん、どうだった？楽しんでもらえたかしら？」

機嫌良く笑顔で尋ねるブルマに

「はい！とても楽しかったです。私まで参加させてもらって・・・ありがとうございました。」

申し訳なさそうにするも、嬉しそうなメディカにブルマは満足した様で

「よかったわ！ブラのお祭り案を採用してよかったみたいね。みんなも楽しんでくれてたみたいだし。」

と、口角を上げるのだった。

「でしょ！ブラもお祭りを満喫できたし、楽しかったわー。」

ニコニコとご機嫌なブラの横から

「いやー。ホント、楽しかったよ！メディカちゃんみたいなカワイイ子にも会えたしさ、サイコーだったよ！！」

と、これまたニコニコと悟天も満面の笑みを浮かべている。

そんな悟天の言葉に

「えっ、そんな・・・！」

と、照れるメディカに、トランクスは自分が未だ見た事がないその表情を、いとも簡単に引き出してしまう悟天に嫉妬してしまう。

彼女を喜ばせる様な台詞が自然と出て来ない己の口を恨めしく思いながら、いつの間にかメディカの隣りをキープする悟天にイラ立っていると

(ふふっ。頑張ってね、お兄ちゃん！)

と、１０歳以上も歳の離れた妹にそう囁かれ、トランクスは顔を引き攣らせながらも、情けなくなるのだった。