「あ、はじめまして！僕、トランクスの親友の孫悟天！よろしくね！！」

ニコニコと、いつもの人懐っこい笑顔を振り撒く悟天と

「はじめまして、メディカです。」

と、いつもと変わらない柔らかい笑みを向けるメディカにトランクスは心がモヤっとした。

その気持ちが表に現れない様に、何とか感情を抑えていると

「やっとメディカちゃんと話しが出来るよー。待ってたんだから！あ、それにしてもさ、助けに行くのが早いよトランクス！」

悟天のその一言に

「えっ？！」

と、トランクスはギクリとした。

「メディカちゃんの声がするなり、いきなり消えちゃうんだもん！俺が行くつもりでいたのにさー。」

悟天が口を尖らせ、抗議する様な視線を向けるのを、トランクスは自分の気持ちが悟天に悟られたのではないかとヒヤリとし、言葉を詰まらせる。

どう答えようか、頭を巡らせていると

「ま、いいけどさ！それよりメディカちゃん、かき氷食べようよ！」

悟天は笑顔をメディカへ向けると「はい！」と、答える彼女の腰に手を回し

「じゃ、行こっか！」と、かき氷の屋台へと向かって歩き出したのだった。

「！？」

そのあまりにも自然過ぎる行動に、トランクスは固まってしまった。
何故、ああも容易く女性に触れることが出来るのだろうか・・・。

あまりにも自然過ぎて、メディカの方も気にしている様子はない。

自分には決して出来ないであろうその行動を、トランクスは羨ましく思い、そしてただ感心するのだった。