すると悟飯の後ろから

「もう、パンたら。私達のことそんなふうに言ってたの。何だか恥ずかしいわ・・・。」

と、黒い髪に青い瞳が印象的な女性が現れ、メディカを見るなり

「はじめまして。パンの母親のビーデルです。パンから話しを聞いて、先生に会ってみたかったの！会えて嬉しいわ。」

「ビーデル」と振り向き、妻の名を呼ぶ悟飯の表情は優しく、すぐにこの２人の仲の良さを窺うことが出来た。

悟飯は顔をメディカへと戻すと

「僕も会えて嬉しいよ。パンが嬉しそうに先生のことを話してくれてね。どんな人なのか気になってたんだ。」

「そ、そんな！こちらこそ、お会い出来て嬉しいです。」

２人から、普段言われ慣れないことを言われ、恐縮しつつも照れながら、メディカは穏やかな雰囲気を纏った２人を憧れる様に見つめていると

「悟飯。とうもろこしは持って来てくれただか？」

手にラムネを持ったチチが戻って来た。

「ええ。そこに置いてます。」

「すまねぇな。さ、メディカさ！働いて来たんだ。まずはしっかり食べねぇとな！！」

そう言うと、チチはラムネをズイっとメディカへと押しつける様に差し出すのだった。

「あ、ありがとうごうございます。」

メディカがラムネを受け取ると

「じゃあ、僕はピッコロさんたちの所へ戻ります。先生、お祭り楽しんでね。」

悟飯はニコリと微笑むと軽く手を上げ、女性たちで囲まれた縁台を離れて行くのだった。