ブルマの座る縁台にはブロンドの髪に涼しい目元をした女性が座っており、その女性は缶ビールを飲みながらチラリとメディカを見たが、すぐに視線を元へと戻した。

そのあまりにも妖艶な表情や、ビールを呷る姿にメディカは同性ながらもドキリとし、少しの間その女性に見惚れていたが

「メディカちゃんも一杯どう？」

と、ビールを勧めるブルマの声で、我に返った。

「あー・・・頂きたいところですけど、明日も仕事があるので止めときます。」

眉を寄せ笑顔で断ると

「もう、真面目ねぇ。ま、人の命に係る仕事だもんね。それぐらいじゃないと、こっちも安心して任せられないわね。」

ブルマは勧めようとしていた、ビールを引っ込めると

「じゃ、これ一緒に食べましょ。」

と、アテである焼き鳥やイカ焼きを代わりに勧めるのだった。

「ありがとうございます。遠慮なく頂きます。」

メディカがブルマの隣に座るのとほぼ同時くらいだった

「オメェがパンちゃんが言ってたメディカ先生け！」

その声の方を向くと、黒髪の女性がたこ焼き片手に、にこやかな表情で近付いて来る。

「あ・・・！はじめまして！」

メディカは慌てて立ち上がり、お時儀をすると

「あぁ、座ったままでいいだ。それにしても、パンちゃんが言ってた通り可愛らしい先生でねぇか！」

初対面の女性から掛けられた慣れない言葉に、メディカは照れつつも「そ、そんな・・・！」と小さく首を振った。