「メディカちゃん、おかえりなさい。」

ブルマが缶ビール片手に縁台から立ち上がると、ニコニコと笑顔でメディカを引き寄せた。

「ちょっと、みんなー！いいかしらー！」

声を張り上げると、皆それぞれ動きを止めブルマの方に注目する。

「紹介するわねー！この子はメディカちゃんていって、ブラが入院してる時にすごーくお世話になった先生なの！ワケあって、今はウチで一緒に暮らしてるんだけど、とーってもいい子だから、みんな仲良くしてあげてね！！」

初めて会うブルマの仲間たちから、一斉に視線を集めることになったメディカに

「ほら、メディカちゃん！」

何か一言言いなさい、とばかりにブルマはメディカの背中を軽く叩いた。

それに戸惑いながらも

「あの・・・はじめまして。メディカといいます。よろしくお願いします・・・。」

見知らぬ人物の登場に全員が注目する中、メディカは居心地の悪さを感じながら短い挨拶をすると

「やっぱり、メディカ先生だったのね！」

パンが満面の笑みを湛えメディカの傍に駆け寄って来た。

「パンちゃん？！わー、久し振りだね！！覚えててくれたんだ。」

「当然よ！メディカ先生にまた会えるなんて思わなかったわ！すごく嬉しい！！」

「私もパンちゃんにまた会えて嬉しいよ！」

一時は静まり返っていた仲間たちだったが、そのやり取りで和やかさを取り戻すと、止まっていた時間が動きだしたかの様に再び祭りを楽しみ始めるのだった。