カルテ2
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「やだ、どうしよう!」
メディカがナースステーションでカルテをチェックしていると、近くのデスクに座っていた若い看護師が小さく声をあげた。
「どうかしました?」
気になってメディカが尋ねると
看護師は泣きそうな顔で
「318室の患者さんに、診断書を渡すの忘れてしまって……あぁ、どうしよう……!」
それは、この日退院したブラが学校に提出しなければならない診断書だった。
これは完全に病院側のミスである。新人であろう、その看護師はかなり焦っていた。こちらのミスなので「取りに来て下さい」とは連絡できない。
「あの……。私、今日もう終わりなので、よかったら届けましょうか? その患者さん、私の担当でしたし」
周りの様子を窺いながら、見かねたメディカは声を掛けた。
「えっ! 本当ですか?!」
縋る様な目で、看護師はメディカを見つめる。
「うん、大丈夫。あ、でも、内緒ですよ! 本当はこういう事ダメだから」
メディカは人差し指を口に当て、小声で答えた。
「本当にすみません……! 私が行けたらいいんですが……今日夜勤なんです……」
「いいですよ。困った時はお互い様! ね?」
メディカは診断書を受け取ると、近くにあった封筒に素早く入れた。
そして、デスクのパソコンからブラの連絡先と自宅の住所を調べると、手元のメモ用紙に書き記した。
看護師は横で、申し訳なさそうにその様子を見つめている。
「じゃ、行って来ますから」
「本当にすいません! よろしくお願いします……!」
コソコソと、ナースステーションの奥でのやり取りを終えると
「今日はこれで失礼します」
と、メディカは封筒を小脇に抱え、ナースステーションを後にした。
メディカがナースステーションでカルテをチェックしていると、近くのデスクに座っていた若い看護師が小さく声をあげた。
「どうかしました?」
気になってメディカが尋ねると
看護師は泣きそうな顔で
「318室の患者さんに、診断書を渡すの忘れてしまって……あぁ、どうしよう……!」
それは、この日退院したブラが学校に提出しなければならない診断書だった。
これは完全に病院側のミスである。新人であろう、その看護師はかなり焦っていた。こちらのミスなので「取りに来て下さい」とは連絡できない。
「あの……。私、今日もう終わりなので、よかったら届けましょうか? その患者さん、私の担当でしたし」
周りの様子を窺いながら、見かねたメディカは声を掛けた。
「えっ! 本当ですか?!」
縋る様な目で、看護師はメディカを見つめる。
「うん、大丈夫。あ、でも、内緒ですよ! 本当はこういう事ダメだから」
メディカは人差し指を口に当て、小声で答えた。
「本当にすみません……! 私が行けたらいいんですが……今日夜勤なんです……」
「いいですよ。困った時はお互い様! ね?」
メディカは診断書を受け取ると、近くにあった封筒に素早く入れた。
そして、デスクのパソコンからブラの連絡先と自宅の住所を調べると、手元のメモ用紙に書き記した。
看護師は横で、申し訳なさそうにその様子を見つめている。
「じゃ、行って来ますから」
「本当にすいません! よろしくお願いします……!」
コソコソと、ナースステーションの奥でのやり取りを終えると
「今日はこれで失礼します」
と、メディカは封筒を小脇に抱え、ナースステーションを後にした。