仲間たちが集まり始めたのは、陽も少し傾き始めた午後６時頃で、最初に到着したのはクリリン一家と亀仙人、そしてウーロンだった。

「さすが、世界一の金持ちはすることが違うよなぁ・・・。」

クリリンは庭に所狭しと並んだ屋台群を呆然と見つめ、１人唸る様に呟くのだった。

縁台では１８号が既に缶ビール片手に座っており、その隣の縁台ではブラとマーロンが綿飴を食べながら女子トークを繰り広げている。

ヤムチャと天津飯は、屋台メニューを肴にビールを飲み、亀仙人とウーロン、そしてプーアルと餃子は、それぞれリンゴ飴やたこ焼きを手に和気合い合いとした雰囲気を醸し出していた。

「みなさん、お久し振りです。」

トランクスが庭に出ると

「おぉ、トランクス！久し振りだな。」

クリリンは快活な声を上げ、トランクスの方へと顔を向けた。

他のメンバーもトランクスの方を見ると、各々手にしたビールやリンゴ飴などを高く掲げ、挨拶を返すのだった。

その光景にトランクスは相変わらず元気な面々の姿を見ると安心し、表情は知らずと和らぐのだった。

「トランクス、ますます社長らしくなってきたじゃないか。」

頭に白いものが混じり始め、少し貫禄が出て来たクリリンが、トランクスを見上げながら近付いて来た。

「ハハ。そうですか？だと良いんですけど。」

苦笑いするトランクスに

「あぁ、顔つきが違うよ。さすが、カプセルコーポレーションの社長なだけはあるぜ。ガキの頃と比べたら、ホント見違えたよなー。」

と、クリリンはニカニカと笑顔を向けるのだった。