Theプリンセス①
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「お姫様の生まれ変わりなんて、スゴいよね!」
両手を握り締め、興奮する梨子を
「いや、だから知らないって」
私は軽くあしらった。
コッカーとかいうオヤジが、訳の分からないことを言い出してから、梨子は私に羨望の眼差しを向けてくるようになった。
それが、鬱陶しくてたまらない。
あんなオヤジの世迷言を、どうして真に受けれるのか。
それが甚だ疑問でならない。
「輪廻転生」って言葉はあるし、生まれ変わりってのはあるだろう。
だけど、それが「宇宙の何某とかいう惑星の姫です」なんてことを言われても、全くもって信じられない。
しかも。その姫が能力者で、私もその能力を受け継いでるときたもんだから、ますます信じられない。
そんな私の心中を理解出来ないらしく、この話しの度に梨子に
「前世が姫なんていいな~!」
毎回そう言われ
ハァ……。と二階のテラスにあるテーブルに座り、こうして深い溜息を漏らしてるところに
「梨子さん!」
弾んだ声が聞こえてきた。
声のする方を見ると、ケーキとティーセットがのったトレイを持ったトランクスさんが、部屋に入って来た。
にこやかさの中に嬉しさが混じったような、近づいて来る正直者を見て
わかりやすい人だな。
呆れてると
「あ、いたいた!」
近づいて来る人物と同じ声が、空の方から降ってきた。
二人が私たちの座るテーブルに着いたのは、ほぼ同時。
私は、同じ顔をする男二人が、互いにギクリとした表情を張り付かせたのを見逃さなかった。
両手を握り締め、興奮する梨子を
「いや、だから知らないって」
私は軽くあしらった。
コッカーとかいうオヤジが、訳の分からないことを言い出してから、梨子は私に羨望の眼差しを向けてくるようになった。
それが、鬱陶しくてたまらない。
あんなオヤジの世迷言を、どうして真に受けれるのか。
それが甚だ疑問でならない。
「輪廻転生」って言葉はあるし、生まれ変わりってのはあるだろう。
だけど、それが「宇宙の何某とかいう惑星の姫です」なんてことを言われても、全くもって信じられない。
しかも。その姫が能力者で、私もその能力を受け継いでるときたもんだから、ますます信じられない。
そんな私の心中を理解出来ないらしく、この話しの度に梨子に
「前世が姫なんていいな~!」
毎回そう言われ
ハァ……。と二階のテラスにあるテーブルに座り、こうして深い溜息を漏らしてるところに
「梨子さん!」
弾んだ声が聞こえてきた。
声のする方を見ると、ケーキとティーセットがのったトレイを持ったトランクスさんが、部屋に入って来た。
にこやかさの中に嬉しさが混じったような、近づいて来る正直者を見て
わかりやすい人だな。
呆れてると
「あ、いたいた!」
近づいて来る人物と同じ声が、空の方から降ってきた。
二人が私たちの座るテーブルに着いたのは、ほぼ同時。
私は、同じ顔をする男二人が、互いにギクリとした表情を張り付かせたのを見逃さなかった。