ときめき①
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目を覚ますと、見慣れない天井が目に映り、俺は自分がどこにいるのか、一瞬分からなくなった。
だがすぐに、昨日、自分の住む世界とは違う、並行世界に来たことを思い出し
「……そうだった」
息を吐くように漏らして、上体を起こした。
ベッドから下り、すぐ傍に立てかけていた剣を背負うと、昨日、タイムパトロールの任務中に保護した、真琴という少女が眠る部屋へと向かった。
「ありがとうございます、父さん」
俺が寝ている間、少女の見張りをしてくれていた父さんに礼を言い、少女に何か変化はなかったか尋ねた。
父さんは「特にない」と答えると、少女を一瞥してから
「あとは任せたぞ」
そう言って、部屋を出て行った。
静かだな。
そう思い時計を見ると、間もなく日を跨ごうとする時間になっていた。
カーテンの隙間から見える、夜の世界を見つめていると、ドアをノックする音がした。
「……はい」
返事をしてドアを開けると、そこには梨子という、眠る少女とは親友だという人物が立っていた。
何か言いたげな彼女に
「どうかされましたか?」
尋ねると、彼女は俺の後ろに心配そうな顔をを向けながら
「あ、あの……マコちゃんは、まだ起きそうにないですか?」
不安に満ちた、茶色の大きな瞳で見上げてきた。
俺は、その瞳を安心させるように
「真琴さんのことは任せてください。目が覚めたらすぐに知らせますね」
そう言って微笑むと、彼女の瞳は少しだけ不安を緩め「はい……」と呟き
「お願いします……」
頭を下げてから、名残惜しそうに去って行った。
そんな彼女の姿を見送りながら、俺の胸は何故か俄かにざわついていた。
だがすぐに、昨日、自分の住む世界とは違う、並行世界に来たことを思い出し
「……そうだった」
息を吐くように漏らして、上体を起こした。
ベッドから下り、すぐ傍に立てかけていた剣を背負うと、昨日、タイムパトロールの任務中に保護した、真琴という少女が眠る部屋へと向かった。
「ありがとうございます、父さん」
俺が寝ている間、少女の見張りをしてくれていた父さんに礼を言い、少女に何か変化はなかったか尋ねた。
父さんは「特にない」と答えると、少女を一瞥してから
「あとは任せたぞ」
そう言って、部屋を出て行った。
静かだな。
そう思い時計を見ると、間もなく日を跨ごうとする時間になっていた。
カーテンの隙間から見える、夜の世界を見つめていると、ドアをノックする音がした。
「……はい」
返事をしてドアを開けると、そこには梨子という、眠る少女とは親友だという人物が立っていた。
何か言いたげな彼女に
「どうかされましたか?」
尋ねると、彼女は俺の後ろに心配そうな顔をを向けながら
「あ、あの……マコちゃんは、まだ起きそうにないですか?」
不安に満ちた、茶色の大きな瞳で見上げてきた。
俺は、その瞳を安心させるように
「真琴さんのことは任せてください。目が覚めたらすぐに知らせますね」
そう言って微笑むと、彼女の瞳は少しだけ不安を緩め「はい……」と呟き
「お願いします……」
頭を下げてから、名残惜しそうに去って行った。
そんな彼女の姿を見送りながら、俺の胸は何故か俄かにざわついていた。
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