三十分間世界一周
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私たちを覆っていた青白い光が消えると、突然、目の前に、巨大な青い球体が現れた。
それは、これまで写真や映像で、何度も見たことのあるものだったが、私はあまりの美しさに、それが、すぐに「地球」だと気付かなかった。
息を呑む程の美しさ――。
というのは、まさにこういうことをいうんだと、私は初めて実感し、恐らく、隣りの梨子も、同じことを感じていた筈だ。
美しい球体に見惚れている私たちに
「これが地球ですか。まぁ、悪くなさそうな星ですねぇ」
ヴァドスさんは、値踏みするように呟いてから
「さすがにここからでは分かりませんから、もっと近付きますね」
そう言うと、私たちは再び、青白い光で包まれていた。
いつの間に大気圏を突破したのか、気付けば私たちは、どこかの街の上空に浮いていた。
足元に広がる街は、大勢の人が行き交い、ここが大都市であることは、すぐに分かった。
「この場所に見覚えは?」
落ち着いた声に尋ねられ、足元に広がる街を、ぐるっと見渡していると、見覚えのある建物が見えた。
「っ! ビッグベン!?」
他の建物より一際高い、荘厳で大きなゴシック建築を指差すと
「あーっ! そうだよね!?」
梨子もうんうんと大きく頷いてから、すぐに
「見て見て! 二階建てバス!!」
足元にある道路を、縫うように走って行く、ロンドンの名物と言っていい、赤い二階建てバスを指差した。
「ここ、イギリスだな……」
「うん。ロンドン……だよね……?」
私たちが、互いに顔を見合わせていると
それは、これまで写真や映像で、何度も見たことのあるものだったが、私はあまりの美しさに、それが、すぐに「地球」だと気付かなかった。
息を呑む程の美しさ――。
というのは、まさにこういうことをいうんだと、私は初めて実感し、恐らく、隣りの梨子も、同じことを感じていた筈だ。
美しい球体に見惚れている私たちに
「これが地球ですか。まぁ、悪くなさそうな星ですねぇ」
ヴァドスさんは、値踏みするように呟いてから
「さすがにここからでは分かりませんから、もっと近付きますね」
そう言うと、私たちは再び、青白い光で包まれていた。
いつの間に大気圏を突破したのか、気付けば私たちは、どこかの街の上空に浮いていた。
足元に広がる街は、大勢の人が行き交い、ここが大都市であることは、すぐに分かった。
「この場所に見覚えは?」
落ち着いた声に尋ねられ、足元に広がる街を、ぐるっと見渡していると、見覚えのある建物が見えた。
「っ! ビッグベン!?」
他の建物より一際高い、荘厳で大きなゴシック建築を指差すと
「あーっ! そうだよね!?」
梨子もうんうんと大きく頷いてから、すぐに
「見て見て! 二階建てバス!!」
足元にある道路を、縫うように走って行く、ロンドンの名物と言っていい、赤い二階建てバスを指差した。
「ここ、イギリスだな……」
「うん。ロンドン……だよね……?」
私たちが、互いに顔を見合わせていると