別の「地球」からやって来た二人を街に案内し帰って来ると、いつものように庭からバシバシッ！　っていう空を切る音やドスドスッ！　っていう鈍い音が聞こえてきた。

　宙に浮いた状態で、時々姿を見せては消えるベジータと孫君の修行を、梨子ちゃんは「興奮」真琴ちゃんは「絶句」って顔で見上げてる。

「どう？　これがさっき話したケタ違いの肉弾戦よ」

　戦闘バカたちの修行を目の当たりした二人の反応を見ると

「スゴイです……！　本当に空飛んでるし！！　スゴ過ぎて大興奮です！！」

　梨子ちゃんは両手を握り締め、真琴ちゃんは声も出ないって感じで、顔を引き攣らせた。
　
「この地球は格闘技が人気でたくさんの格闘家や武闘家がいるんだけど、こんな戦い方するのはごくごく一部なの。だから、この戦いを見ると、この地球の人たちも二人と同じようなリアクションをするわ。間違ってないから大丈夫よ」

　一応目の前で繰り広げられてる戦いが、この世界でも「普通じゃない」ってことを説明すると、二人は「そうなんですね」って、少しホッとしたような顔をした。

　そんな、目の前で行われてる戦いが異常だってことを説明し終えるや否や、ボゥォッ！　って宙から空気を熱するような音がすると、お馴染みのアノ姿になった二人が宙に浮いていた。

　その姿に、真琴ちゃんはもちろん、さすがの梨子ちゃんも一瞬絶句してから

「っブルマさん！　ア、アレ！！　ベジータさんたち金色ですよ？！　あっ、もしかして！　アレですか？！　アレが超サイヤ人ですか？！」