「梨子ちゃん、ゴハンでしゅよ」

「は～い。いただきます」

「ニンジンは、のこしちゃダメよ！」

「は～い。もぐもぐ」

「おいちいでしゅか？」

「うん。と～ってもおいしいです」

「ゴハンをたべたら、つぎはおえかきしましょうね」

「は～い」

　おもちゃが沢山置かれたキッズルームで、ブラちゃんとままごとをして遊んでると

「ままごとかい？」

　たまたま、部屋の前を通りかかったトランクスさんが、顔を覗かせた。

　まさか、トランクスさんが部屋の前を通るなんて、思ってなかった私は、子供役になりきって、緩い声を出していたことを恥ずかしく思いながら「は、はい」って、入り口に向かって、返事をしてた。

　そしたら、ブラちゃんが

「あ。あなた、おかえりなしゃい」

　突然そう言って、トランクスさんを、ままごとに巻き込んだ。

　っ！？　ブラちゃん……？！

　とんでもないことを言い出したブラちゃんに驚いていると、トランクスさんは可笑しそうに笑いながら

「ただいま」
　
　そう言って、部屋に入り、ままごと遊びに乗っかってきた。

　ウソッ？！

　私が内心焦ってることなんて、二人は知る筈もなく、こうして、トランクスさんを交えたままごとがはじまっちゃった……。



「はい、あなた。きょうのよるゴハンはカレーよ」

「わぁ、美味しそうだね」

「しゃあ、どうぞ」

「それじゃあ、いただきます」

「おいちぃ？」

「うん。とっても美味しいよ」

　ちゃんと、パパ役をこなすトランクスさんを見て

　何て優しいの……！

　一人感動してると