恋に落ちたら
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「へぇ。偶然見られたなら仕方ないね」
「うん……」
「てか、あの人も相当な修行オタクだな。昼間はべジータさんと修行してんでしょ? 夜は一人で修行してんだ。感心だねー」
サイヤ人は戦闘オタク――。
ブルマさんがそう愚痴ってるのを聞いたことがあり、なるほどと得心していると
「でね……。トランクスさん、私の唄褒めてくれたの。綺麗な声だし、心に響くって」
気不味そうな表情の中にも、照れが混ざったようにそう言った梨子の言葉に、私まで何だか恥ずかしくなった。
「心に響く」だ?
おいおい、ドラマか?
台本でもあったのか?
決して自分の口からは出てこないだろう台詞に眉を寄せてると
「心に響くって、なかなか言われない言葉だし、嬉しくて……」
はにかむ幼馴染に
悪かったな。「上手い」くらいの月並みの言葉しか掛けてやれなくて。
と、自分の語彙力の無さを痛感しつつも、活字みたいに「心に響く」なんて台詞は、決して言えないと思ってると
「でね、また歌聴かせて欲しいって言われたんだ」
困ったようでいて、でも少し嬉しそうに、梨子は微笑んだ。
「……聴きたいって言ってくれてんなら、唄ってあげれば。あんたの歌は、もっと人に聴かせてもいいって私は思ってんだから。いい機会じゃない」
「心に響く」に対抗するわけじゃないけど、しれっとそんなことを言ってみると、梨子は少し驚いたような顔をしてから
「うん……! そうだね。トランクスさんの前なら唄えそうな気がする……」
小さく決心するように頷いた。
「うん……」
「てか、あの人も相当な修行オタクだな。昼間はべジータさんと修行してんでしょ? 夜は一人で修行してんだ。感心だねー」
サイヤ人は戦闘オタク――。
ブルマさんがそう愚痴ってるのを聞いたことがあり、なるほどと得心していると
「でね……。トランクスさん、私の唄褒めてくれたの。綺麗な声だし、心に響くって」
気不味そうな表情の中にも、照れが混ざったようにそう言った梨子の言葉に、私まで何だか恥ずかしくなった。
「心に響く」だ?
おいおい、ドラマか?
台本でもあったのか?
決して自分の口からは出てこないだろう台詞に眉を寄せてると
「心に響くって、なかなか言われない言葉だし、嬉しくて……」
はにかむ幼馴染に
悪かったな。「上手い」くらいの月並みの言葉しか掛けてやれなくて。
と、自分の語彙力の無さを痛感しつつも、活字みたいに「心に響く」なんて台詞は、決して言えないと思ってると
「でね、また歌聴かせて欲しいって言われたんだ」
困ったようでいて、でも少し嬉しそうに、梨子は微笑んだ。
「……聴きたいって言ってくれてんなら、唄ってあげれば。あんたの歌は、もっと人に聴かせてもいいって私は思ってんだから。いい機会じゃない」
「心に響く」に対抗するわけじゃないけど、しれっとそんなことを言ってみると、梨子は少し驚いたような顔をしてから
「うん……! そうだね。トランクスさんの前なら唄えそうな気がする……」
小さく決心するように頷いた。