恋に落ちたら
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「ほら、庭の奥に四阿あったでしょ。あそこ。あそこなら、音を気しなくていいと思って」
梨子の言葉で、前に庭を散策した時、家からかなり離れた場所に、カプセルコーポレーションのロゴのある白い洋風の四阿が建っていたのを思い出した。
確かにあの場所なら、少々音を出しても家の中まで聞こえてはこないだろう。
「ああ。あそこなら、ギター弾くのに最適だね。あんた、ギター弾きながら唄ってるとこ人に見られたくないんだもんね?」
そう。
「上手い」って言ってやってるのに、梨子は頑なに人前では弾き語ろうとしなかった。
「唄ってよ!」
と、同級生たちにリクエストされても、いつも苦笑いで誤魔化して、ギターを弾くだけに止まっている。
「それなら、ギターを持ち歩くなよ!」
そう言ったら、家ではギターを弾かないようにしてるらしく、練習は専ら下校途中にある秘密の場所でしてるらしい。
「そんなに見られるの恥ずかしいの?」
いつだったか聞いたことがあった。
すると「うん……」と眉を下げ困ったように微笑む顔に、何も言えなくなった。
それは、ただ単に弾き語るのが恥ずかしいだけじゃない気がしたからだ。
まぁ、今はその理由が思い当たらないでもないけど……。
そういう理由で、家族の前でも弾き語らない梨子の、弾き語る姿を見たレアな人間はこれまで私だけだったわけだ。
それが、三日前の夜。
そこに、トランクスさんが加わった。
一体どういう経緯で?
言葉を待っていると、梨子はその夜のことを話し始めた。
梨子の言葉で、前に庭を散策した時、家からかなり離れた場所に、カプセルコーポレーションのロゴのある白い洋風の四阿が建っていたのを思い出した。
確かにあの場所なら、少々音を出しても家の中まで聞こえてはこないだろう。
「ああ。あそこなら、ギター弾くのに最適だね。あんた、ギター弾きながら唄ってるとこ人に見られたくないんだもんね?」
そう。
「上手い」って言ってやってるのに、梨子は頑なに人前では弾き語ろうとしなかった。
「唄ってよ!」
と、同級生たちにリクエストされても、いつも苦笑いで誤魔化して、ギターを弾くだけに止まっている。
「それなら、ギターを持ち歩くなよ!」
そう言ったら、家ではギターを弾かないようにしてるらしく、練習は専ら下校途中にある秘密の場所でしてるらしい。
「そんなに見られるの恥ずかしいの?」
いつだったか聞いたことがあった。
すると「うん……」と眉を下げ困ったように微笑む顔に、何も言えなくなった。
それは、ただ単に弾き語るのが恥ずかしいだけじゃない気がしたからだ。
まぁ、今はその理由が思い当たらないでもないけど……。
そういう理由で、家族の前でも弾き語らない梨子の、弾き語る姿を見たレアな人間はこれまで私だけだったわけだ。
それが、三日前の夜。
そこに、トランクスさんが加わった。
一体どういう経緯で?
言葉を待っていると、梨子はその夜のことを話し始めた。