恋に落ちたら
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「分かりやすい奴……」
そう思ったのはきっと私だけだろう。
それは数日前から、隣りの部屋から聴こえてくる歌のせいだ。
いつも、人生賛歌や応援ソングみたいな歌ばっかり唄ってた奴が、いきなりラブソングを唄いだしたんだから。
嫌でも察してしまった自分は「長年連れ添った嫁かよ……」そう一人でツッコミながら、モグモグといつもと変わりなく、皿の上の料理を綺麗に平らげる梨子を見つめた。
そんな私の視線に気付いて
「どうしたの?」
目をパチリとさせる顔に
「別に」
そう答えてから、デザートのプリンにスプーンを刺し込んだ。
思えばあの日。
珍しく梨子は少食だった。
それに、いつにも増してボーッとしていて「心此処に在らず」な状態だった。
まぁ、次の日にはいつも通りの量の料理を朝から平らげ、普段と変わらない梨子に戻ったが……。
だが、違ったままなところもあった。
それは、トランクスさんに対してだ。
何故か、彼の存在を意識してるように思えた。
一応私も女だ。
それで確信した。
そして同時に「おいおい……! マジか……」と、心の中で呟いていた。
この世界に来て、一週間と少し――。
そんな素振り、今まで微塵も感じなかったのに……。
一体何があったんだ?
と振り返る。
広過ぎる家の中で迷子になった時、部屋まで案内してもらったことか?
転びそうになるのを支えてもらったことか?
べジータさんと悟空さんの、組み手中に起こった爆風から守ってもらったことか?
そう思ったのはきっと私だけだろう。
それは数日前から、隣りの部屋から聴こえてくる歌のせいだ。
いつも、人生賛歌や応援ソングみたいな歌ばっかり唄ってた奴が、いきなりラブソングを唄いだしたんだから。
嫌でも察してしまった自分は「長年連れ添った嫁かよ……」そう一人でツッコミながら、モグモグといつもと変わりなく、皿の上の料理を綺麗に平らげる梨子を見つめた。
そんな私の視線に気付いて
「どうしたの?」
目をパチリとさせる顔に
「別に」
そう答えてから、デザートのプリンにスプーンを刺し込んだ。
思えばあの日。
珍しく梨子は少食だった。
それに、いつにも増してボーッとしていて「心此処に在らず」な状態だった。
まぁ、次の日にはいつも通りの量の料理を朝から平らげ、普段と変わらない梨子に戻ったが……。
だが、違ったままなところもあった。
それは、トランクスさんに対してだ。
何故か、彼の存在を意識してるように思えた。
一応私も女だ。
それで確信した。
そして同時に「おいおい……! マジか……」と、心の中で呟いていた。
この世界に来て、一週間と少し――。
そんな素振り、今まで微塵も感じなかったのに……。
一体何があったんだ?
と振り返る。
広過ぎる家の中で迷子になった時、部屋まで案内してもらったことか?
転びそうになるのを支えてもらったことか?
べジータさんと悟空さんの、組み手中に起こった爆風から守ってもらったことか?