二人のトランクス
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正面のソファで、ブラちゃんに絵本を読んであげている優しい声と同じ声で
「おまえには関係ない。だから、行かないって言ってるだろ!」
少し離れた席で、携帯電話に向かって声を荒げてる奴に眉を顰めると「顔怖い」と、梨子に注意された。
昼間、壮絶なトランクスさんの話しを聞いたばかりだ。
そうなるのも仕方ない。
比べても仕方ないんだが、やはりどうしても比べてしまう。
平和というのは恐ろしいもんだな……と、チラリと思った。
戦いはあったものの、家族や仲間に囲まれ、平和の中で生きるトランクス。
たった独りで、苦労の末ようやく掴み取った平和を生き始めたトランクスさん。
こうも違うものかと、たった四日の間で痛感してる私が、もしかしたら特異なのかもしれない。
まぁ、トランクスさんの話しを聞いてなければ、ここまでは思わなかっただろうけど。
それにしても――。
何でブルマさんは、私たちにトランクスさんの話しをしたんだ?
それは後で気付いた謎だった。
縁も所縁もない私たちに、聞いて欲しかったんだろうか?
トランクスさんの苦労を、誰かに知って欲しかったんだろうか?
それは、平和な世界で生きていることに、ブルマさん自身が後ろめたさを感じているからなんだろうか?
そんな、考えても分からないことに、頭を巡らせていると
「まったく、悟天の奴!!」
と言って、切った携帯電話を睨む横顔に
「ホント、残念だわ……」
がっかりしたように呟くと、それに気付いて振り向くトランクスの表情には「?」という文字が浮かんでいた。
「おまえには関係ない。だから、行かないって言ってるだろ!」
少し離れた席で、携帯電話に向かって声を荒げてる奴に眉を顰めると「顔怖い」と、梨子に注意された。
昼間、壮絶なトランクスさんの話しを聞いたばかりだ。
そうなるのも仕方ない。
比べても仕方ないんだが、やはりどうしても比べてしまう。
平和というのは恐ろしいもんだな……と、チラリと思った。
戦いはあったものの、家族や仲間に囲まれ、平和の中で生きるトランクス。
たった独りで、苦労の末ようやく掴み取った平和を生き始めたトランクスさん。
こうも違うものかと、たった四日の間で痛感してる私が、もしかしたら特異なのかもしれない。
まぁ、トランクスさんの話しを聞いてなければ、ここまでは思わなかっただろうけど。
それにしても――。
何でブルマさんは、私たちにトランクスさんの話しをしたんだ?
それは後で気付いた謎だった。
縁も所縁もない私たちに、聞いて欲しかったんだろうか?
トランクスさんの苦労を、誰かに知って欲しかったんだろうか?
それは、平和な世界で生きていることに、ブルマさん自身が後ろめたさを感じているからなんだろうか?
そんな、考えても分からないことに、頭を巡らせていると
「まったく、悟天の奴!!」
と言って、切った携帯電話を睨む横顔に
「ホント、残念だわ……」
がっかりしたように呟くと、それに気付いて振り向くトランクスの表情には「?」という文字が浮かんでいた。