「いつまで食べてんの……」

「朝はしっかり食べなきゃ！」

「しっかり食べ過ぎだろ。太るぞ」

「大丈夫！　後でちゃんと消費するから」

「あんたは何もしないのに、どうやって消費すんの？」

「後でブルマさんとジムに行くの！　ね、ブルマさん！」

「ええ。真琴ちゃんもどう？」

「私は外走ってくるからいいです」

「走るならルームランナーもあるわよ？」

　川本梨子に甲斐真琴。

　この地球とは別の「地球」から来たらしい二人が来てから、ウチは賑やかになった。

　まだ三日しか経ってないのに、ママもブラもおばあちゃんまで、もう、あの二人と仲良くなってる。

　羨ましいわけじゃない。

　女の人は、すぐに女の人同士仲良くなれることに感心してるんだ。

　ママはビーデルさん、１８号さんともすぐに仲良くなってたもんな……。

　男同士はそんなふうにならないのに。

　あ。でも悟空さんは別か。

　悟空さんは誰とでもすぐに仲良くなるみたいだから。

　現に、あの二人のことも、むかしから知ってるみたいに「梨子」「真琴」って呼んでるし……。

　でも……俺はあの二人をどう呼んでいいか分からず戸惑ってた。

　未来から来た俺……お兄ちゃんは歳上だから、自然と「ちゃん」付けで呼んでるんだよな……。

　いや、だから。

　別に羨ましいわけじゃない。

　ちなみに、あの二人は俺が歳下だと分かると俺を「トランクス君」、お兄ちゃんのことを「トランクスさん」と呼び始めた。