私もドラゴンボールを探す中で孫君に出会ってから「常識」っていうモノがひっくり返っちゃったんだから。

　真琴ちゃんにあの頃の自分が重なって、微笑ましく思ってると

「ブルマがドラゴンボールを探しに出たのも、君たちくらいの歳だったなー」

　パパもマグカップを持ち上げて、何だか懐かしそうに梨子ちゃんと真琴ちゃんを見てた。

　親子で同じようなことを思ってて、それにも顔が緩んじゃったわ。

　そうよ……。

　あの旅に出て、孫君と会ってなかったら……きっと、私の人生退屈だったでしょうね。

　こうしてベジータと一緒になることもなかったし、トランクスやブラを産むこともなかっただろうし……。

　そう思うと、人との出会いってスゴイ……！

　って実感した。

　だから。

　きっと、こうして二人が神龍に呼ばれてこの地球に来たってことは、何か理由がある筈よ。

　だって、わざわざ神龍を呼びだしてまで呼んだんだもの……。

　まぁ、それが「誰でもいいからこの地球に来てくれ」っていう願いなら話しは別だけど……。

　とにかく……二人は何で呼ばれたか分からないみたいだし、至って普通の女の子たちだし。

　もし、地球に危害を加えるような子たちだとしても、こっちにはベジータと孫君、それに今は大きい方のトランクスもいるから大丈夫でしょ！

　もし何か起これば、最悪ビルス様たちに頼るって手もあるけど……。

　まぁ、これはなるべく使いたくない手ね……。

　私はコーヒーを啜りながら、これから起こるかもしれない最悪の展開にも頭を巡らせた。