「じゃあ、これで二人ともこの状況を認めたってことでいいわね？」

　確認するように青い瞳を向けるブルマさんに、マコちゃんが渋々といった感じで頷くと

「さっき、私たちが話してたこと、聞いてたと思うけど……。あなた達をあなた達の住んでる地球に帰すには、やっぱり神龍にお願いするのが一番確かだと思うの」

　そう続けたブルマさんの話しを、何の知識も手段も持ち合わせて無い私たちは黙って聞いていた。

　だって、ここは全く知らない場所で、頼れるのはここに居るこの人たちしかいないんだから……。

　そう思って、背筋を伸ばし続く言葉を待っていると

「でも、ドラゴンボールはいま使えないらしいから……。そうね、使えるようになるまで二人はウチに居るといいわ！」
　　
　にこやかにされた提案にびっくりした。

　えっ？！

　それって……ここで暮らすってこと……？！

　そんな簡単に、私たちみたいな初対面のよく分からない人間を……！？

　突然の提案に目を丸くしてると

「気にしなくて大丈夫よ！　ウチは見たら分かると思うけど、かなりのお金持ちだから。あなたたち二人ぐらい居たってどうってことないの」

　簡単にそう言ってのけるブルマさんが、何だか嬉しそうに見えるのは気のせいかな……？

　……でも、確かに知ってる場所もないし、行く当てもない私たちにとって、こんなに嬉しい提案はない！

　でも……！

　初対面の私たちに、こんなに良くしてくれるブルマさんの厚意に戸惑っていると

「……では、遠慮なくこちらでお世話になります」

　そう言って、頭を下げたマコちゃんにビックリした。