わかった！

　ここが「別の地球」とか言うなら、その証拠を見せてもらおうじゃない！！

「分かりました。ここが、私たちが知ってる地球じゃないってとこを見せて下さい」

　挑むように一歩前に出ると

「そうだな！　トランクスが言うように、ここだけ見てたんじゃ分かんねぇもんな」

　ニッとした顔が近付いて来た。

「そうだなー……飛んで地球一周するか？」

　は？　

　飛ぶ？
　
　地球一周？

　何言ってんだ、この人？　

　飛行機でってこと？　

　意味が分かんないんですけど……。

　怪訝な顔をしていると

「やめておけ。暴れでもしたらうっとおしいだけだ」

　面倒だと言わんばかりの声がした。

　……この人、ホント感じ悪いな……。

　睨むように視線を向けると「何だ？」と言わんばかりの目と視線がぶつかった。

　その、深く強い意志が宿る目はよく知った種類の目で、強者の目だと分かった。

　その目に何となく親近感を覚え、じっと見つめていると

「じゃあ、ブルマんとこに行ってみっか！」

　そう言った明るい声に

「そうですね。母さんに訳を話せば、彼女たちを帰す方法を見つけてくれるかもしれません！」

　イケメンのお兄さんも明るい声で同意している。

　ブルマ……？

　また知らない人に会うわけ……？

　てか、カタカナの名前ばっかりだし、どうなってんだ？

　……やっぱり、日本人はいないのか……？

　また、自分の主張に少しの不安が過ったところで

「よし！　じゃあブルマん家に行くから、みんなオラに掴まってくれ」

　ニッとした悪戯っ子のような顔が、私を見ていた。