サヨナラ
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そんな二人を
いいな……。
失恋したっていうのに、まだマコちゃんにまで嫉妬してる自分を惨めに思いながら、私は差し出されたままのトランクスさんの手に指を伸ばした。
トランクスさんは私の手を握ると
「梨子ちゃん、ありがとう。梨子ちゃんが唄ってくれた歌……忘れないよ。これからも、ピアノも歌も頑張ってね」
真っ直ぐに私の目を見た。
温かくて大きなその手の感触――。
それを忘れないように――。
私はゆっくりとその手を握り返すと
「はい!」
頬っぺの筋肉を意識して、精一杯に微笑んだ。
「トランクス、元気でなー!」
「これからは家族をしっかり守るんだぞ!」
「幸せになれよー!」
「大きいおにいちゃん、またきてねー」
見送りの人たちの掛ける声に、トランクスさんは笑顔で答えると、タイムマシンのハッチは閉じていった。
ブゥゥン……っていう鈍い音が鳴り出すと、タイムマシンはどんどん空へ上昇して行く。
満足に、別れの言葉も感謝の気持ちも言えなかった……。
そんな私の、タイムマシンを見つめる視界はぼんやりと滲んでく。
ギュッと拳を握り締めて、涙が出そうになるのを必死で我慢しながら、タイムマシンに手を振った。
手を振り返すトランクスさんが乗るタイムマシンは、上昇してから一旦止まると、次にはブゥンという機械音をあげ、一瞬で消えてしまった。
――さよなら……トランクスさん……!
私はタイムマシが消えた後の青く澄んだ空を、しばらくの間見つめていた。
いいな……。
失恋したっていうのに、まだマコちゃんにまで嫉妬してる自分を惨めに思いながら、私は差し出されたままのトランクスさんの手に指を伸ばした。
トランクスさんは私の手を握ると
「梨子ちゃん、ありがとう。梨子ちゃんが唄ってくれた歌……忘れないよ。これからも、ピアノも歌も頑張ってね」
真っ直ぐに私の目を見た。
温かくて大きなその手の感触――。
それを忘れないように――。
私はゆっくりとその手を握り返すと
「はい!」
頬っぺの筋肉を意識して、精一杯に微笑んだ。
「トランクス、元気でなー!」
「これからは家族をしっかり守るんだぞ!」
「幸せになれよー!」
「大きいおにいちゃん、またきてねー」
見送りの人たちの掛ける声に、トランクスさんは笑顔で答えると、タイムマシンのハッチは閉じていった。
ブゥゥン……っていう鈍い音が鳴り出すと、タイムマシンはどんどん空へ上昇して行く。
満足に、別れの言葉も感謝の気持ちも言えなかった……。
そんな私の、タイムマシンを見つめる視界はぼんやりと滲んでく。
ギュッと拳を握り締めて、涙が出そうになるのを必死で我慢しながら、タイムマシンに手を振った。
手を振り返すトランクスさんが乗るタイムマシンは、上昇してから一旦止まると、次にはブゥンという機械音をあげ、一瞬で消えてしまった。
――さよなら……トランクスさん……!
私はタイムマシが消えた後の青く澄んだ空を、しばらくの間見つめていた。
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