すると

「そう言えばそうね……。人造人間にしろ、ブラックにしろ……。確かにあんたがこっちに来る時って、ロクなことがないわね……」

　ママが顔を顰めると

「ハハッ！　トランクスもオラと同じ、疫病神っちゅーやつだな！！」

　悟空おじさんはそう言って、可笑しそうに笑った。

　そんなふうに言われ「あはは……」と、お兄ちゃんが乾いた笑顔を浮かべると

「でも、今回は何事もなくてよかったじゃありませんか。何の心配もなく、未来に帰れますね」

　ウイスさんはお兄ちゃんを安心させるように微笑んだ。




「トランクスさんがこっちに居たのって、私たちのせいだったんですね……」

　真琴が申し訳なさそうに言うと

「えっ？　ああ、真琴ちゃんたちのせいじゃないよ。正しく言うなら……君たちをドラゴンボールで呼んだ奴のせい……かな」

　お兄ちゃんは眉を下げて笑った。

「ああ……確かに。ったく。どこの誰か知らないけど、ホント迷惑な奴だよね！　……まぁ、無事帰れることになったから、もうどうでもいいけど」

　真琴が不機嫌そうに顔を顰めると

「でも、呼ばれたおかげで、この地球に来れたんだよね……」

　梨子は複雑そうに微笑んだ。

　そんな梨子に「……まぁね」と、真琴が相槌を打つと

「私ね、この地球に来れてよかったって思うんだ。そうじゃなきゃ、トランクスさんにもトランクス君にも、みんなにも会えなかったんだから……」

　寂しそうに微笑んだ梨子を見て、何だか胸が苦しくなった。