そんなビルスさんたちが座るテーブルの隣りで、俺とお兄ちゃん、梨子と真琴の四人は、たわいない話しをしながら、夕食を楽しんでた。

　でも、食事中はいつも楽しそうだった梨子も、さすがにこの日は静かだった。

　やっぱり、寂しかったりするのかな……？

　ぼんやり思いながら、皿の上の料理を食べ進めてると

「俺も、明日未来に帰ることにしたよ」

　突然そう言ったお兄ちゃんの発言に、キョトンとなった。

　思いもよらなかった発言に、目を見開いてると

「トランクス、オメェも明日帰るんか？！」

　悟空おじさんの驚いた声が聞こえてきた。

「ええ。二人が明日帰るのに合わせて、俺も帰ろうと思います」

　お兄ちゃんが答えると

「これで、やっと安心して未来へ帰れるだろ」

　パパが俺たちのテーブルに視線を向けた。

「ん？　何だ、トランクス。オメェ、ひょっとして、真琴と梨子のこと気にして、こっちに居たんか？」

　悟空おじさんが目を大きく開くと

「え、ええ……。もしものことがあったらと思い、こちらに居たんですが……。俺の考え過ぎだったようです」

　お兄ちゃんは苦笑いを浮かべた。

　そんなお兄ちゃんに

「考え過ぎ……。というのは、梨子さんと真琴さん。お二人がドラゴンボールでこちらに呼ばれたことですか？」

　ウイスさんが尋ねると

「はい……。俺がこの世界に来る時は、いつもよくないことが起こるので……」

　お兄ちゃんはバツ悪そうに答えた。