「それでは行きますよ」　

　ヴァドスさんがそう言うと、三人は青い光に包まれ、一瞬で空へと飛び立って行った。

　飛び立った勢いで起こる風に、体が飛ばされそうになるのに耐えながら

　どうか、二人の地球でありますように！

　私は心からそう願い、三人を見送った。

　

　三人が出発してから一時間も経たないうちに

　ドーーン！！　

　という衝撃音が庭に響いた。

　丁度庭でお茶をしてた私は、持ってたマグカップをテーブルに置くと、土埃が上がるその場所へ慌てて駆け寄った。

　上空で修行してたトランクスと孫君。

　庭で遊んでたべジータとブラ。

　そして、ビルス様とウイスさんもそこに集まって来て、みんなで舞い上がる土埃の中から、三人の姿が現れるのを待った。

　段々と土埃が治まり、三人の姿がはっきり見えてくると

「おかえりなさい！　それで？！　ねぇ！　どうだったの？！」

　私はすぐに質問をぶつけた。

　すると、少し間を置いてから

「はい……。私たちの、地球、でした……」

　呆然とする真琴ちゃんが、口を開いた。

　そして、その隣りに並ぶ梨子ちゃんも、遠くを見たまま頷くと

「第六宇宙の地球を隅々まで見て確認してきました。どうやら、第六宇宙の地球が彼女たちの住む星で間違いないようです」

　ヴァドスさんは穏やかに微笑んだ。

　その言葉に

「よかった……。よかったじゃない、二人とも！！」

　私に孫君、トランクスも歓喜の声をあげると、二人は実感が湧いたのか

「っ、はい！」

　って、ホッとしたように表情を緩ませた。