ウイスさんのお姉さんのヴァドスさんと連絡が取れたのはその日の夜だった。

　事情を説明すると、ヴァドスさんが梨子ちゃんと真琴ちゃんを、第六宇宙にある地球へ確認のため連れて行ってくれることになり

「二人の居た地球だったらいいわね！」

　私は希望を持たせるように、二人に笑顔を向けた。

　やっと、二人の地球かもしれない星を見つけたんだもの。

　それなら、二人の帰るべき地球であって欲しいじゃない。

　でも……。

　二人が帰ってしまう。

　そう思うと、やっぱり寂しかった。

　だって、一ヵ月以上一緒に暮らしたのよ？

　そして、そんな気持ちは二人も同じみたいで、嬉しそうな表情の中に、少しだけ戸惑いが滲んでる気がした。

　


「ビルス様、第七宇宙の皆様。お久しぶりです」

　翌日の午後、ヴァドスさんはやって来た。

「姉上、お呼び立てしてすみません」

「フフ。弟の頼みですもの……。それで、例の方たちは？」

　ヴァドスさんがそう言うと、梨子ちゃんと真琴ちゃんが前に進み出た。

「あなた方がそうなのですね……。分かりました。それでは、こちらに来てください。今から、第六宇宙の地球まで移動します」

　ヴァドスさんはそう言うと

「どうします？　もしあなた方の地球なら、そのまま帰ることも出来ますよ」

　二人の顔を窺いながら尋ねた。

　すると

「もし、そうだとしても……。一度、ここに戻って来たいです」

　そう答える真琴ちゃんに、梨子ちゃんも頷いた。