ダイロク宇宙？

　はて……。

　前に聞いたことがあるような……？

　記憶を手繰っていると

「第六宇宙の地球ならありますよ。ビルス様が超ドラゴンボールにお願いして、人間を復活させましたから」

　笑みを浮かべるウイスさんに

「えっ？！　そうなの？！」

　ブルマさんは大きく目を見開いた。

「ええ。以前、第六宇宙との武道大会で優勝しましたよね。その時、ビルス様がシャンパ様のために、超神龍にお願いしたんですよ。ね？　ビルス様」

「っ余計なことを言うなウイス！　あれはシャンパの奴に恩を売ってやっただけだ！！」

　怒鳴るように否定するビルス様に

「なんだよ、ビルス様！　イイとこあんじゃねーか」

　悟空さんが感心したような笑顔を向けると

「うるさい！！」　

　ビルス様はバツ悪そうに、顔をプイと逸らした。

　そんな会話を聞きながら

　……よく分からないけど……私たちの地球がどこか分かったのか……？

　私たち、帰れるのか……？！

　結論を期待して待っていると

「この第七宇宙と第六宇宙は双子のような関係ですからね。この地球と似ているということは、おそらくあなた方の地球は第六宇宙にある地球で間違いないと思いますよ」

　ウイスさんは穏やかな声で答えをくれた。

　その言葉で、体の奥から安堵と興奮の波がじわじわと押し寄せてくるのが分かった。

　帰れる……？

　帰れるのか…？

　……やった……！

　よかった……！！

　よかったーー！！

　長い迷路のゴールをやっと見つけたような気持ちになった私は、思わず叫びそうになるのをグッと堪えた。