「なるほど……。それでは、お二人はこの地球の人間ではないということですね」

　私たちのことを説明すると、ウイスさんは顎に右手を添え、私と梨子をしげしげと見つめた。

「そうなのよ……！　誰かがドラゴンボールで二人をこの地球に呼んだみたいなんだけど……。それが誰なのかも、理由も分からないし……。とりあえず、ドラゴンボールが使えるようになったら、また神龍にお願いして、二人を元いた地球に帰してもらおうと思ってたの」

「ふーん……」

　ウイスさんは、少し考えたような顔をしてから

「そうですか……。しかし、この第七宇宙に地球という星は、この星以外にありませんからねぇ……。どこか別の宇宙かもしれませんね」

　と、冷静に答えた。

　この宇宙で一番偉いらしい神様たちに期待したが、やはり私と梨子の居た地球の手掛かりはないらしい。

　残念……。

　と言わんばかりに、誰もが沈黙していると

「おい。おまえたちの住んでた地球は、この地球とどうだ？　似ているか？」

　ビルス様が、私と梨子に尋ねてきた。

「え？　あ、はい。似てます……」

　そう答えると、ビルス様は少し考えるような顔をしてから

「多分だけど、おまえたちの地球というのはきっと第六宇宙にある地球のことだろう」

　そう言って、私たちを見据えた。

　その言葉に

「第六宇宙だと！？」

　今まで黙っていたべジータさんが、驚いた声をあげると、すぐに

「えっ？！　第六宇宙の地球って……！　その地球は滅びたんじゃなかったの？！」
　
　という、ブルマさんの声が続いた。