フッ。と笑うピッコロさんのそのセリフで、孫家の力関係が把握出来た。

　奥さん、強いのか……。

　何度も地球を守るために戦ってきた人の奥さんだもんな。そりゃ強くないとやってけないか……。

　納得してると

「悟空さんにも弱点があるんですね」

　梨子が可笑しそうに、小さく笑った。

「はは。まぁ……そっかな」

　はにかんで笑う悟空さんに

「サイヤ人には気の強い女しかいなかったらしいからな。選んだのは、そのサイヤ人の血ということだろう」

　ピッコロさんは面白そうに、ニヤリと口の端を上げた。

　知られざる、サイヤ人という異星人の特徴を知って「へぇ」と感心してると、ふと、視界にショックを受けたような##NAME1##が映った。

　……そうだな。

　あんたは決して「気が強い」とは言えないもんな……。

　そんな幼馴染の顔を見て、溜息が出そうになっていると

「皆さん、いらっしゃい！」

　満面の笑みの神様が、神殿から出てきた。
　
　その後ろには、ターバンを巻いたお付きの人もいる。

「よぉ、デンデ。ポポ！」

「コラ。神様と言え」

　無表情で悟空さんを注意するターバンの人に

「ああ、悪ぃ悪ぃ」

　悟空さんは反省してるとは思えない、軽い口調でそう言うと

「突然来てすまねぇな。実はさ、いま真琴が気を感じる修行してんだ。ブルマん家じゃイマイチ集中出来ねぇみてぇでさ。ここで修行させてもらってもいいかな？」

　と続けた。

　誰に対しても、この人めちゃフランクだな……。

　悟空さんのフレンドリーさに感心してると