昨日を思い返し、特に不快なことはなかったなと思うと、他の女子とデートしたとしても、大丈夫じゃないか？

　ぼんやり思ってると

「じゃあ、またトランクスとデートしてもらえないかしら？　ほら、二人とも違うタイプだから、あの子が女の子のことを知るには丁度いい機会だと思うの」
　
　ニコニコとした笑顔を向けられ「はぁ……」と、しか答えられなかった。

　この家にはかなり世話になってることもあり、拒否はしにくい。

　まぁ、昨日みたいに三人で街に行くくらいならいいかと思った。

　ただ、トランクスの方が拒否ってくる可能性はあるけど……。

　心の中で、自嘲気味に笑ってると

「ところで、真琴ちゃん」

　ブルマさんはニヤリと、楽しそうな顔を浮かべると

「真琴ちゃんは、トランクスのことどう思う？」

　と、聞いてきた。

「……トランクス君、ですか？」

「そう、こっちのトランクス」

「あー、モテるだろうなって」

「それだけ？」

「あー……。私、トランクス君とは、ちゃんと話したことないんで……」

「えっ！？　じゃあ、昨日は？！」

「ああ、昨日は梨子がトランクス君と話してましたから」

「そうなの？　あの子ったら……」

　呆れた顔のブルマさんに

「梨子はトランクス君は優しいって言ってましたよ。信頼してるみたいですし」

　トランクスをフォローするわけじゃないが、そう言うと、ブルマさんはパッと表情を明るくし

「梨子ちゃんが？　へぇー。そう……」

　ニヤリと口元を緩めた。