未知との遭遇
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治ったばかりの腕を曲げたり伸ばしたりしてから立ち上がり
「……ありがとうございます……」
と、私は怪我を治してくれた緑の人に頭を下げると
「いえ。だいぶん深い傷でしたから、辛かったでしょう……」
労わるような優しい目が向けられた。
その目に、少しでも毒づいてしまったことを申し訳なく思っていると
「マコちゃん!!」
ずっと黙り込んでた幼馴染が、大きな声をあげるなり勢いよく飛びついて来て、思わずその頭に拳を落としていた。
「っ痛ーーっ!! いま、グーで殴ったでしょ!?」
「あぁ、ゴメン。つい」
「つい?! ついで、グーで殴る?!」
頭を押さえ、涙目で抗議してくるいつもの顔に、ホッとしている自分がいた。
そんな自分が、腕の怪我一つで弱っていたことに気付かされ、まだまだ修練が足りないなと反省しながら
「夢か確かめたくて」
ムッとする顔に言い放ち
「もう! 夢か確かめる時は、普通ほっぺたつねったりって……イライ、イライっ!」
「痛いか。じゃあ、これはやっぱり夢じゃないか……」
「もう……つねるなら自分のほっぺたつねってよ……!」
普段通りの幼馴染とのやり取りを展開していると、呆気に取られたようなポカンとした顔たちがこっちを見ていることに気が付いた。
あ、そうだ。こんなことしてる場合じゃない。
私はすぐその場で姿勢を正すと、ポカンとする顔たちの方へ向き直り
「助けて頂いてありがとうございました」
と、丁寧に頭を下げた。
すると、隣りの梨子も、慌てて頭を下げるのが視界の端に見えた。
「……ありがとうございます……」
と、私は怪我を治してくれた緑の人に頭を下げると
「いえ。だいぶん深い傷でしたから、辛かったでしょう……」
労わるような優しい目が向けられた。
その目に、少しでも毒づいてしまったことを申し訳なく思っていると
「マコちゃん!!」
ずっと黙り込んでた幼馴染が、大きな声をあげるなり勢いよく飛びついて来て、思わずその頭に拳を落としていた。
「っ痛ーーっ!! いま、グーで殴ったでしょ!?」
「あぁ、ゴメン。つい」
「つい?! ついで、グーで殴る?!」
頭を押さえ、涙目で抗議してくるいつもの顔に、ホッとしている自分がいた。
そんな自分が、腕の怪我一つで弱っていたことに気付かされ、まだまだ修練が足りないなと反省しながら
「夢か確かめたくて」
ムッとする顔に言い放ち
「もう! 夢か確かめる時は、普通ほっぺたつねったりって……イライ、イライっ!」
「痛いか。じゃあ、これはやっぱり夢じゃないか……」
「もう……つねるなら自分のほっぺたつねってよ……!」
普段通りの幼馴染とのやり取りを展開していると、呆気に取られたようなポカンとした顔たちがこっちを見ていることに気が付いた。
あ、そうだ。こんなことしてる場合じゃない。
私はすぐその場で姿勢を正すと、ポカンとする顔たちの方へ向き直り
「助けて頂いてありがとうございました」
と、丁寧に頭を下げた。
すると、隣りの梨子も、慌てて頭を下げるのが視界の端に見えた。