トランクスは見た目はカッコイイ。

　だから、てっきり私はそれを鼻にかけて、女の子を取っ替え引ッ替えしてるくらいに思ってた。

　なのに、まさか「女子が苦手」だと……！？

　思ってたトランクスとは、真逆の真実に驚いてると

「意外……って、顔ね」

　ブルマさんは小さく笑った。

　ええ、まぁ……。チャラ男だと思ってましたから。

　って言葉は飲み込んで

「……カッコイイから、彼女くらいいると思ってました」

　そう答えると

「ああ、彼女はいるのよ」

　返ってきた言葉に「え？」という言葉が漏れた。

　いやいや……。

　今までの話しの流れだと「いない」って流れじゃないんかい？！

　密かに眉を寄せると

「マイっていってね。一年くらい前までここに住んでたのよ」

　返ってきた言葉に面食らった。

　彼女と「住んでた」って……おいおい！　同棲かよ！

　しかも、同棲させてたってことは、親公認ってことか？！

　何なんだ、まったく……。

　ちゃんと、そういう相手がいるんじゃないか。

　ブルマさんが不満そうにしてる理由がよく分からず、心の中でぼやいてると

「でも、マイがここを出てから連絡がないみたいなのよねぇ。もしかしたら、あの子振られたのかもしれないじゃない？　でもね、あの子ったらマイを一途に想ってて、他の女の子にデートに誘われても断ってるみたいなのよ」

　ブルマさんは、呆れたように溜息を吐いた。

　そんなブルマさんを見つめながら

　一年も音沙汰なしの彼女を待ってるだと……？！

　おいおい、トランクス！！

　あんた、そんな奴だったのか！！