ブルマさんと二人、リビングでお茶を飲み、くつろいでると

「作戦成功ってとこね」

　発された一言に「え？」と聞き返した。

「トランクスよ、トランクス」

　ニッと口角を上げるブルマさんに

　トランクス……って、どっちのだ？

「？」を浮かべてると

「ああ、トランクスって、こっちのトランクスね」

　ブルマさんは、私の疑問を察して答えると

「あの子、本当は真琴ちゃんと梨子ちゃんと話したいんじゃないかと思ってね。でも、なかなか自分から仲良くなろうとしないから……。だから、梨子ちゃんの方から、あの子のところに行くように仕向けたの」

　と続け、企みが成功したとばかりに、ニッと微笑んだ。

　そう言えば、トランクスの部屋はブルマさんに教えてもらったって、梨子が言ってたな……。

　思い出しつつ

　……って言うか、トランクスが私たちと話したい？　嘘だろ？

　これまでの私たちに対するトランクスの態度を思い返し、疑問を浮かべてると

「あの子、女の子と話すのが得意じゃないみたいなのよね」

　小さく溜息を吐いたブルマさんに、目を見開いてしまった。

　思いもしなかった言葉に、目を丸くしてると

「母親の私が言うのもなんだけど、せっかく男前に産んであげたのに、女の子とデートしたって話し聞かないのよ。勿体無いでしょー。あの顔だったら、ガールフレンドの一人や二人居てもおかしくないのに！」

　ブルマさんはそう言って肩を竦めた。

　その話しを聞いて最初に思ったことは「意外……」の一言だった。