あははは……。

　安定のクール感だなぁ……。

　なんて、心の中で苦笑しながら

「おかげで、トランクス君に教えて貰えたからよかったよ」

　エヘヘ。と笑うと

「……解らないところがあれば、また教えるよ」

　返ってきた、意外な言葉にビックリした。

「え……？！　いいの？」

　目をパチパチして聞き返すと

「……いいよ。復習にもなるし」

　またも意外な、優等生の答えが返ってきて

「トランクス君て、もしかして真面目？！」

　どっちかって言うと「不真面目な男の子」って勝手に思い込んでた私はそう言うと

「っ、そんなことないよ！」　

　トランクス君は口調を強めた。

　何だか恥ずかしそうなトランクス君に

「えー。だって、今の真面目な子が言うセリフだよー」

　そう言うと

「ち、違うって！」

　トランクス君は、プイと顔を背けた。

　何だか「真面目」っていうことを認めたくないらしいトランクス君が可愛く思えて、口元を緩ませてると

「な、何……？」

　ジトッと睨まれた。

「ううん、何でもないよ」

　にんまりと首を振ってから

「でも、トランクス君頭イイよね！　教え方スゴク上手だし、解りやすかったもん」

　そう言うと

「……そ、そんなことないよ」

　素っ気無い返事をする顔は、満更でもないって顔だった。

　そんなトランクス君が微笑ましくて

「そんなことあるって！　だから、お言葉に甘えて、また解らないところがあったら聞きに来るね！」

　ニコニコしながら言うと、トランクス君は

「……ああ」

　って、頷いてくれた。